今までの日本で流通しているウレタン・グラスウール等の断熱材は保温性能に優れ冬は暖かいのですが、遮熱効果ができないため夏の暑さは基本的には防げません。むしろ蓄熱作用により熱帯夜に拍車を掛ける要因のひとつでした。
また、アルミ熱線反射材は熱線(赤外線)を反射し、夏は涼しいのですが、冬は保温効果が期待できず、また結露の可能性も心配されていました。
そこで、この2つの互いに相反する性質を複合させることにより、互いの欠点を補い、暑さにも寒さにも対応できるよう開発したのがCW断熱です。
さらに、ウレタン現場発泡によりほぼ完璧な気密性能が期待できます。また、防音性能に優れ、結露が発生しないことも実証されております。安全性や作業性も良く、短期間で施工ができます。
ウレタン厚さを変えることにより、日本全国の地域に対応でき、公庫融資基準、次世代省エネ基準も対応できます。
すなわち、夏涼しく、冬暖かで、省エネ効果の実感できる高性能な断熱・遮熱工法です。
基本的な施工方法
アルミ熱線反射板をハサミ・カッター等で切断し、透湿防水シートの代わりにタッカーで柱の外側に固定します。その上に通気胴縁を取り付け、外装を仕上げます。内部から柱間に現場発泡ウレタンを施工し、内壁を仕上げます。屋根面・天井面も同様となりますが、アルミ熱線反射材は、反射空間が必要ですので、アルミの外側に通気層を15〜40o程度設けるのがポイントとなります。鉄骨造・RC造等応用ができますので施工方法は問い合わせて下さい。
CW断熱工法の特徴
施工実例
CW断熱
- 目的/断熱・遮熱・保湿等を必要とする箇所に使用し、住環境改善および、省エネ、結露対策、温熱環境改善を目的とする。
- 使用箇所/主に、外壁・屋根・天井など、屋内と屋外の境目となる箇所。
- 効果/熱移動の種類は、対流熱、伝導熱、幅射熱の3種類があり、アルミ遮熱材と現場発砲ウレタン吹付けを組み合わせて、断熱・遮熱・保湿・気密・結露対策の性能を発揮する。
|
発砲ウレタン
吹付 |
アルミ遮熱材料 |
複合体 |
対流熱対策 |
○ |
× |
○ |
伝導熱対策 |
○ |
× |
○ |
幅射熱対策 |
× |
○ |
○ |
気密性 |
○ |
△ |
○ |
表面結露 |
○ |
× |
○ |
防水性 |
△ |
○ |
○ |
透温性 |
ほとんど無し |
無し |
無し |
耐久性 |
○ |
○ |
○ |
難熱性 |
難熱材料適合 |
△ |
○ |
腐食性 |
○ |
○ |
○ |
防音性能 |
○ |
△ |
○ |
電磁波カット率 |
10%前後 |
95%以上 |
95%以上 |
作業性 |
○ |
○ |
○ |
材料強度 |
○ |
○ |
○ |
重量 |
軽量 |
軽量 |
軽量 |
安全性 |
○ |
○ |
○ |
環境性 |
○ |
○ |
○ |
施工期間 |
短期間 |
短期間 |
短期間 |
残材発生量 |
少ない |
少ない |
少ない |
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